川北英隆のブログ

ディスクロージャーと吉村光威氏

昨日、京都大学の研究室で、R&Iの格付データベースを担当されている加藤京子さんの訪問を受けた。以前にお会いしていたのだが、どこでだったのか思い出せなかった。
話がR&Iの役員をされていた故吉村さんのことに及び、疑問が氷解した。かなり以前、多分10年以上前だろう、吉村氏と会食をしたときに紹介してもらっていた。
吉村さんはディスクロージャー研究学会を立ち上げられた功労者である。昨年、学会の10周年(正確には大会開催から数えて10周年)を迎え、『現代のディスクロージャー』が中央経済社から出版された。そこにも吉村さんへの謝意が表明されている。
現在ではディスクロージャーの重要性を疑う者は皆無に近い。しかし、吉村さんがディスクロージャーの重要性を表明され、学会を創設するために活動されていた頃にはディスクロージャーに対する理解は貧弱だった。そのとき、カリフォルニアだったと記憶しているが、研究者を訪問されたついでに「青空」の写真を撮られた。その青空を学会のホームページに飾られ、その中に「青空に物事を晒すと虫干しされて綺麗になる」とのキャッチフレーズを入れられた。そのイメージとキャッチは、今でもディスクロージャー研究学会のトップページを飾っている。
「青空に物事を晒すと虫干しされて綺麗になる」は素晴らしい言葉である。最初に目にしたときにはダサいと思わなくもなかったが、ディスクロージャーが飛躍的に進み、企業や政府の虫干しが進んでいるのを見るにつけ、吉村さん先見性の高さを痛感する。
吉村さんとは同郷であった。それだけにいろいろと親切にしてもらった。そんな吉村さんと京都で会えないのは残念であるが、その秘書をされていたという加藤さんにお会いし、話ができたのはうれしい限りだった。

2009/06/19


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