川北英隆のブログ

京都の大晦日

今朝の京都は晴れていた。その後、雲が多くなり、現在は日差しがない。北の山には雪雲らしきものがある。天気予報では、午後、市内にも冬が降るかもしれないとなっている。それでも錦は混むのだろう。
12月末の錦に足を踏み入れたことがない。京都に移った最初の年にちらっと横切ったことがある。歩けない程の人出だった。地元の人が正月の用意をするために歩いているらしい。旧家が特別の用意をするために錦で買い物をするのをテレビで見たことがあった。しきたりを守って正月の準備をすると、季節の流れが感じられるのだろう。
しきたりをあまり守らない私としては、年末、年始だという感じがあまりしない。年末の休みにと持ち越していた仕事(『テキスト株式・債券投資』の改訂作業)が予想外に時間を食っているので、今日も、そして多分明日も仕事である。
それでも、この一年を振り返ることくらいはする。今年はアジアの年だ(といっても経済のことではなく、山登りのことで)と思い、ベトナムとインドネシアを計画したが、3月のベトナムは成立しなかった。インドネシアに2回行っただけで終わった。来年はアフリカの年にしてみたいと思っている。とりあえずは南アフリカだが、できればマダガスカルにも、もう一度行きたいものだ。
経済では日本の惨状が印象に残った。それなのに円が比較的強いという変な年だった。締めは国債の大量発行である。去年9月のリーマンショックが世界バージョンだとすると、今年の締めの国債ショックは日本バージョンなのだが、どうも症状が異なるようだ。リーマンショックが急性アルコール中毒なら、国債ショックは悪酔いしそうな屠蘇かメチルアルコールだろうか。世界経済には曙光が差しているのに、日本経済は部屋に閉じこもってちびちび酒を飲み明かしている。体に悪いと言われているのに、もっと持って来いと言ってしまった構図のようだ。
部屋から出て外の空気を吸ってみよう。広い世界がある。まだまだ財布に金があるのだから、アジアでもアフリカでも行き放題だ。
ということで、今日は大晦日、仕事の合間に少し京都を歩いてみよう。

2009/12/31


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