川北英隆のブログ

南ア3・タバナ・ントレニャーナ山

今回のハイライトの1つは、ドラケンスバーグの最高峰、タバナ・ントレニャーナ山(Thabana-Ntlenyana、タバナ・ントレニャナ、3482m)という猫みたいな名前の山に登ることだった。日本人で登った人数は極めて少ないだろう。
といっても、山頂への登山道は牧草地を延々歩くようなものだ。登るには、まず南アフリカの東側からレソトに通じる道を車で入る。
もう少し正確には、南アフリカ第二の都市、ダーバンの東に、ドラケンスバーグをサニ峠で越える車道が通じている。サニ峠は2874mある。ドラケンスバーグの東側は崖であるから、サニ峠への道もジグザグであり、かつ大きな岩が突き出した悪路だ。四駆しか登れない。もっとも、登り道の下に広がる谷は緑でいっぱい、崖との対比が素晴らしい。
峠は南アフリカとレソトとの国境になっていて、そのゲートの横にロッジがある。レソト側は緩やかに西側に下る平地というか、丘である。レソト側は、実はダイヤモンドも流れるオレンジ川の源流だ。といっても、レソトでダイヤモンドが採れるとは聞いたことがない。確認もしていない。
そのサニ峠のロッジに宿泊し、翌日の登山に備えた。翌日、トゥゲラの眺望が原因のびっこを引き引き、12時間歩いた。片足で歩ける程度の山だという証明でもある。もっと傾斜のきつい山であれば、多分無理だっただろう。
途中、ソト族が馬、羊を放牧していた。丘陵地帯というか牧場というか、その中にソト族は小屋を作り、生活している。この話は次に譲りたい。

2010/03/06


トップへ戻る