川北英隆のブログ

国際競争力はへそ曲がり

今日、大阪で「日本の国際競争力の回復」に関するディスカッションがあった。少し前から思っていることだが、要するに「日本が大阪にならないようにするにはどうすればいいのか」を議論しなければならない。
さすがに今日の席上で「日本の大阪化」とは言えなかった。昔、サラリーマンになった当時もそうだったし、そのはるか以前は増してやそうだったが、大阪は大都会だった。実家からは関西線で天王寺か港町に出て、心斎橋のデパートや道頓堀に行ったものだ。年に1、2回だっただろうか。それが楽しみだった。
その大阪だが、7年前に京都に住居を移した直後、部屋の照明器具を買いに大阪の日本橋に行ったときに驚いた。東京の秋葉原をイメージしていたのだが、何も買いたいものがない。ようやく見つけた専門店で適当に買ったのだが、今だに気に入っていない、そんな品物しか手に入らなかった。照明器具がないとどうにもならないので、仕方なしに買ったのだが。
それはともかく、田舎の商店街のように、形だけは一応何でもあるが、キラっとしたものがないのでは意味をなさない。仕方なしに買うだけでは、二度と行かないだけだ。そうではなく、その商店街に行かないと手に入らないものがいくつもなければならない。
つまり、日本国内で通りいっぺんの製品を作り、並べるだけでは、外部から来たい、是非買いたいと思う人間なんていなくなってしまう。独自のもの、異端的なもの、尖ったものを提供することが重要である。それ以外のものはどこかで作ってもらい、輸入して並べれば十分である。ネットでいつでも好きなだけ手に入ることだし。
競争力とは、そんなものだと思う。平均に集中するのではなく、へそ曲がりに競争力が宿るに違いない。こう言うと、競争力とは格差社会の別表現に近いように感じられるが、格差とは同じ次元での差であるのに対し、本当の競争力とは異次元的だと思っている。

2010/10/27


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