川北英隆のブログ

香港上海銀行に預金する

午前中、学生との相手をこなした後、時間ができたので香港上海銀行に口座開設に行った。何のネットか忘れたが、「人民元預金が簡単にできる」という香港上海銀行の広告を見たのがきっかけだ。
資産運用の方針は適度な分散だと思っている。通貨も、将来の所得を考えると円資産が多すぎるので、主要通貨に分散している。その中で不足していたのが元だった。だから、元のポジションを積み上げたいと思っていたが、中国系の銀行は政治リスクがありすぎて今一だし、その点で香港上海銀行は安心できる(念のために言うと、香港上海銀行はイギリスの銀行である)。親の遺産相続用にという名目で流動性をかかえているので、それを香港上海銀行に移すことにした。
ついでに言うと、大国の通貨で保有しようと思わないのはロシアのルーブルである。石油とガス資源の国だが、何やかや言ってすぐに約束を反故にする国の信頼性は低い。実際、デフォルトの実績もある。しかも人口が減少している。期待しない方がいい国だと思っている。
中国も政治リスクはあるのだが、まだ当分大丈夫だろうし、人民元が割安なのもほぼ確かだろう。ということで、分散投資の対象としたいわけだ。
それに、香港上海銀行は1886年に日本に進出、横浜支店を開設した、縁の深い銀行でもある。もっとも、イギリスの植民地支配に関連して発展した銀行なので、日本にいち早く進出したのも当然なのだが。それはともかく、長崎に出張した時、香港上海銀行の長崎支店跡を偶然見た。それが香港上海銀行の日本での最初の支店かと思ったが、こちらの竣工は1904年だそうだ。長崎支店自身は1896年にできたともある。
口座開設の帰り、中国に触発されたわけではないが、中華料理屋で餃子を食べることにした。店に入ってメニューを開いた瞬間、レバニラ炒めの文字が目に飛び込んだ。中華のB級グルメ用メニューとしてはレバニラが大好きだ。餃子も好きなのだが、餃子は家でよく出るのに対し、レバニラは家内の好みもあり、ほとんど登場しない。ということで、昼食はレバニラになった。満足な反日違う半日だった。

2011/02/18


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