川北英隆のブログ

先斗町「ますだ」2

2/14の続きである。沖縄の友人夫妻が墓参りを兼ねて京都にやってきた。夕食は「ますだ」にしておいた。そこで、ひょっとすればとの期待が実現した。
前回、ますだで食べたのがいつだったか(確か秋だったと思うが)覚えていない。その時はカウンター席だったが、いつになく空いていた。昨日はカウンター席に多少の余裕はあったが、空いているわけではない。景気が回復してきたのかもしれない。
それはともかく、店に入った瞬間、「予約しておいた我々は2階の座敷かな」と思ったところ、予想が的中した。2階に案内され、若女将に日経新聞の「奇縁まんだら」の話をした。若女将によると、司馬遼太郎は産経新聞の記者だった頃から、京都の寺社の担当でもあったのでよく来たらしい。話題の屏風は1階の座敷に置いてあり、それ以外にも額がカウンターの後ろにあるという。
昨日はその1階の座敷に予約客があった。「お客さんが早く帰られたら見てください」と言われた。幸い、我々が帰る少し前、1階の座敷が空いたとのこと。帰りに見せてもらった。決して上手な字とは思えないが、勢いがあった。
いつも気づかずにいたカウンターの後ろに飾ってある額だが、これも確認した。去年の送り火の日、「文人がよく来る」ということを話題にますだで食べたが、その時に気づくべきだった。ただし、額の署名は「遼」だけだったが。

2011/03/06


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