川北英隆のブログ

空に漂う魂

地震の翌日、3/12の新幹線で不思議な光景に出会った。6時50発だった。その時間、東京付近は快晴、それなのに新横浜駅の前後、西の空に不思議な台形のような白い模様を発見した。
一面の青い空に、まるでガラスに傷がついたような白い小さな模様があった。気になり、何回も確認した。やはり、空に浮かんでいる。ずうっと見ていると、やがて一反木綿の短いバージョンのようになった。「やっぱり空に浮かんでるんや」と思った。青空の中、そこだけに浮かぶ不思議な「雲」だった。
今から思うに、雲は雲なのだが(非科学的なことはほとんど信じていないので)、前日、東北で被災し、死亡した多くの方々の魂が白い雲に反射していたのだろうか。何故、横浜なのか。首都圏に関係者がいたのかな。信心深く言うと、西方浄土を目指す途中、縁者の上を通ったということか。
もうじき彼岸である。季節は大災害に関係なく巡ってくる。前にも書いたように、自然は偉大だ。歩いていると、ツバキが満開近くなっていた。ツバキは春を告げてくれる。好きな花である。興津川の上流部を歩いたときに峠に咲いていたツバキ、それを思い出す。
写真は今日の京都に咲いていたツバキだ。ご冥福を。
ツバキ.jpg

2011/03/18


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