川北英隆のブログ

歴史に学ぶ独占企業

そんな「学ぶべき独占企業」がいたのかというような題だが、主旨は「独占企業が滅んでいく」ことを歴史から学べるという意味である。この2ヵ月ほどの出来事を観察し、そう感じる。
圧倒的な地位を築いた組織というのは、すばらしい何かを持っていたから独占的地位を築けたのである。
圧倒的な地位を築いた後は、国の場合は経済力、企業であれば利益が集まる。その経済力や利益を求めて優秀な人材も集まる。だから、それらの人材の知恵で、より多くの経済力や利益が集まるようになる。
「しかし・・・」と歴史は教えている。やがて組織が官僚的になる。つまり、「型」ができ、その型にはまらないものは排除される。型は創造を受け入れないし、自分たちの経済力や利益を損なうものを徹底的に拒絶するように仕組まれている。進歩が止まるわけだ。しばらくは、型が圧倒的な力を得た組織を守ってくれるが、やがて創造を忘れた組織が古びてしまう。また、組織内の退廃や、組織に迎合する(迎合できる)者とそうでない者の間に、格差と対立を生み出す。
その他、いくつかの潜在的要因があるのだろう。やがて外部からのショックが発生する。外部からの侵略者、天災、技術革新など、ショックの種類はさまざまである。いずれにせよ、「想定外」のショックが発生する。しかし、歴史の教えによると、常に「想定外」のことが生じると想定できるのだから、想定外のことを想定外だとして無視しようとしたことが、独占による繁栄と太平にうつつを抜かし、盲目になっていたことを意味している。
頂点を極めた企業がその後も革新と繁栄を続けるのは難しい。独占的地位を得た企業は、内部に特定の型があるのかないのか、まずその検証を行う必要があろう。

2011/05/05


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