川北英隆のブログ

山と海外の食事・ブータン

もう一度行きたい(正確にはどの国も、もう一度行きたいから、その優先順位の高い)国の1つがブータンである。2008年3月に訪れた。季節は日本と同じく初春といったところか。
ただし、海抜7000メートルのヒマラヤの延長から、200メートル程度の低地まであるから、何をもってこの国の季節とするのかは難しい。とりあえず、首都ティンプー近郊の季節としておこう。地理的には、ブータンの国土は南北に流れる沢で分断され、隣の中心地に行くには4000メートル級の峠を越えないといけない。そんな1つの峠から、尾根を歩き、4200メートル地点の小ピークに登った。雪が残っていたが、ブータンの最高峰がちらっと見えた。
経済はインドに依存している。水力発電の電気を売って外貨を稼いでいる。それと観光である。通貨は完全にインドルピーに連動している。
ブータンは王国であるが、インドに併合されたシッキムの二の舞にならないようにと、議会制を大幅に取り入れようとしている。訪れた最初の日は初めての議会選挙とのことで、国中が一斉の休みだった。
民族は日本人に似ているし、服装もそうである。ただし、食べ物は異なっていて、唐辛子を主菜とする料理が出る。旅行者向けに辛さは抑えてあったようだが、それでも、あんなのを毎日食べては日本人は生きていけない。
ビールはいろんなのがある。アルコール度数が7%だったか、高いのもあった。ブータンはチベット仏教でインドのヒンズー教と異なるから、アルコールは自由なようだ。ビールで唐辛子の料理を流し込むのが一番だが、アルコールが駄目でも心配はいらない。コメが食べられるから。
そのブータンの水と自然と山は素晴らしい。7000メートルの最高峰の麓をいつかトレッキングしたいと思うが、年をとってからだろう。明日にでも?

2011/08/14


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