川北英隆のブログ

ノルウェー訪問

世界漫遊の一環としてノルウェーを訪問した。首都のオスロと、そこから北に300キロ程度離れた国立公園である。北海油田、捕鯨、国による年金資金の運用(Sovereign Wealth Funds)で有名である。
世界漫遊といっても助さん格さんを伴っているわけではない。適当に「輝く株」を探し求めている。
犬も歩けば棒に当たるではないが、あまり意識していなかった発見があった。ノルウェーの一人当たりの名目GDP(2010年)がUSドルベースでルクセンブルグに次いで世界第2位だということである。その額は8.4万ドルであり日本の4.3万ドルの2倍近い。しかも北欧諸国の特徴として社会福祉が充実しているから、老人の貯蓄志向が低いという(確認していないが)。だから生活に収入の大半を注ぎ込み、豊かに見える。オスロの中心部近くにはヨットが山のように停泊していた。
ちなみに、ノルウェーの人口は約500万人、国土面積は日本よりも少し広い。森も水も豊かであり、水産資源にも恵まれている。乏しいのは耕地である。食料品店には輸入食材がたくさん並んでいる。輸入先も多彩だ。しかし、農水省の試算によると、そのノルウェーの食料自給率(52%)は日本(40%)よりも高い。あまり納得的でないような気がするが、人口が少ないからだろうか。
物価は高いようだ。とくにアルコールが高い。タバコもえらく高いそうだが、関心がないから語れない。ちなみに、ピールはスーパーで買うと500cc缶が300円から400円する。レストランでは1000円近い。食料品の値段は、写真で撮ってきて家内に見せたところ、まあまあみたいだそうだ。
ちなみに、家賃を除いた世界の主要都市の物価水準(UBS銀行調べ)では、オスロが1位、続いてチューリヒ、ジュネーブ、東京、コペンハーゲン、ニューヨーク、ストックホルムとなっている。オスロは東京より15%近く高い。
ということで、貧乏生活を強いられるかといえば、そうでもなかった。7-11がたくさんあって、そこでピザを1切300円弱で買い、綺麗でおいしい水道水で流し込めば、昼飯はしのげる。牛丼の感覚だろう。実のところ一度だけ、1994年に冬季オリンピックが開催されたリンハンメル市内でそのピザを買い、店先に並べてあった椅子席に座って食べたことがある。ピザを流し込んだのは水道水ではなく、アムステルダムの免税店で仕込んであった500cc100円のハイネケンだったが。

2011/08/29


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