川北英隆のブログ

ようやく京都に晩秋が

というのが、今日の京都だった。朝早く、東京から京都に戻ったところ、京都駅の手前で北山に虹が架かっていた。北の方が時雨れる京都特有の冬の天気に、虹は付き物。今日はその走りだった。
「そうか、もうじき北山に雪だな」と思う。「今年も福井との県境の山に行き損ねた」とも思った。「でも、マツタケの季節が終わり、里山を自由に歩けるようになったな」と、それだけは嬉しくなる。
地下鉄で今出川まで行き、そこから今出川通りを歩いた。御所は少し紅葉が始まっている。といっても、ケヤキの葉が茶色くなっている程度だが。街路樹はイチョウの紅葉が始まりかけている。
来週の水曜日は勤労感謝の日だ。例年、その頃に京都の紅葉が盛りとなる。現在の状況だと、今年は来週の週末から月末にかけてが見頃だろうか。いずれにしても、この1週間で紅葉が盛りになるとは思えない。
そんなことを考えながら今出川大橋を渡った。京都の冬は鴨川の上流から下りて来る。学生時代からそう思い、今出川大橋をわたって下宿まで歩いて帰ったものだ。山の色は変わってきている。晩秋らしい、しかしあまり寒くない橋の上の景色だった。
そう思って橋を渡り切ったとき、河原で男性2人が何かしている。河原に生えた大きめの葉っぱを摘んでいた。何をしているのか、秋にヨモギ摘みでもあるまいにと、信号を待ちながら観察していると、男性2人は外人だった。摘んだ葉をビニール袋に入れている。
どうやら、それをオカズにするようだ。留学生が言っていたが、京都の野菜は非常に高い。男性2人はバランス良い食事をするため、非常手段に出たのかもしれない。京ブランドの高い野菜では栄養が摂れない。普通の野菜を大量に売ってほしいものだ。

2011/11/15


トップへ戻る