川北英隆のブログ

郡山の名所案内?

ぼちぼち相続の手続きに気合を入れないといけない。それも役所の都合に合わせると平日となる。時間を見つけて実家に帰り、郡山城の内堀にある市役所に出かけた。小学校の向かいでもあり、久しぶりだ。
そう書いて思い出したのは、幼稚園が市役所の裏側にあったことである。警察も電電公社も消防署も、さらには高校もあった。田舎の官庁街だったのか。
市役所に行くまで、昔使っていた小学校への通学路を歩くことになった。紺屋町という通りがあり、そこには文字通り染物屋があった。通りの真ん中が水路になっていて、昔は染物を晒したとのこと。染物屋に同級生がいて、その父親が僕の父親と親しかったので時々遊んだ。大きな染物屋で、当時はまで染物をしていた。裏に大きな庭があったのを覚えている。その家は現在、郡山の染物博物館になっているようだ。
同じ通りには真鍮で精密ねじを作っている工場があったが、今はない。潰れたのかと思ったが、ネットで調べると郊外に工場を建てたとある。その水路の入口(通りの角)に、幼稚園の時に頭をジャングルジムにぶつけて大怪我をしたときに傷口を縫ってくれた(あまり評判の良くなかった)医院があったが、そこは廃屋になってしまっていた。当時はなかなか洒落た建物だったのだが。
市役所の向かいには知る人ぞ知る和菓子の老舗「菊屋」がある。「城の口」という小振りのお菓子が有名だ。実のところ郡山の和菓子として一番美味しいと思うのは、「源九郎餅」を作っている「中島」という店である。こちらは元遊郭が並んでいた洞泉寺の横にある。
郡山市内での有名所というと稗田阿礼のいた稗田か。環濠集落としても有名であり、周りに堀がある。矢田寺もある。アジサイの頃がいいとのことだが、その時期に行ったことがない。後は慈光院だろう。大和盆地の東山を借景にした庭が名所だが、今はその借景は住宅開発で台無しになっている。
ということで、思い出すまま。で、いろいろあるが何が一番かと問われたら、「そら和菓子やろ」と答えておく。

2012/02/08


トップへ戻る