川北英隆のブログ

観光バスの事故と自己責任

深夜の観光バスというか、新幹線の代替というか、そういう類に日本で乗ったことがない。とはいえ、海外旅行をすると、さすがに夜中は走らないものの、ちょっと怖い状態を経験することがある。
残念ながら、すごい経験談があるわけではない。でも、それなりの経験はいくつかある。
1つは、40年近く前だから時効ながら、イタリアのバスの運ちゃんが、出発するなり缶ビールを片手にハンドルを握ったことだ。調子を付けたのだろうか。それ以降は、ビールはもちろんワインも飲まなかったと記憶している(昼食のレストランまで追いかけて観察したわけではない)。当時は「さすがイタリア」と感心しただけで終わったが、今なら罰則ものだろう。
もう1つは、ワゴン車でアメリカはイエローストーンを観光したときのことだ。趣味の1つは地図なので、その時も道路地図を持参していた。車がどこを走っているのかを地図で確認しておくと、「次に何が出てくるのか」よくわかる。そんな旅の最後、どうも目的地から外れた方向を向いて走っていることに途中で気づいた。運ちゃんもその少し後で気づいたようだったので、「違うんでは」と地図を見せた。かなり遠回りした後だったので、1時間以上のロスだったように記憶している。目的地に着く直前、その運ちゃんは疲れていたようだ。それまでの様子と異なっていたから。そこで、ミラーに写る運ちゃんを定期的に観察して、「寝てへんな」と確認していた。
安いツアーや旅行にはどこかに落とし穴がある。安くて優れたものなんて存在しない。それでも安さを理由に参加するのなら、常に注意を怠らないことだ。何て言うと、深夜バスの場合、徹夜することになり、こっちが疲れ果てる。だから深夜バスを利用しないのだが。

2012/05/02


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