川北英隆のブログ

ナミビアの食事事情

砂漠の国、ナミビアで何が食べられるのか。ドイツの支配下にあった頃の影響から、ドイツ風の食事が発達している。ハム、ソーセージ、ビールである。それと野生がいっぱいである。
ドイツ風とはいえ、アイスバインは探さないとないようだ。食材の多くは南アフリカから輸入しているため、ジャガイモは出てくるものの、そんなに目立たない。葉物の野菜と果物が多い。もちろん、ホテルやレストランだから出てくるのであり、現地の物価からすると野菜は高い部類だ。日本の感覚からすると、それでも安いのだが。
ビールは美味くて安い。小瓶相当が60-70円程度である。ジュースよりもかえって安い。生ビールもレストランで飲める。500ccが150円程度か。ドイツ風に麦と麦芽だけのビールで、コクもある。グラスも冷やしたものが出てくる。
肉は、鳥、牛、豚、羊と、オリックス、クドゥ、スプリングボックといった野生のウシ科の動物である。野生の動物の肉が一般に売られているのは、それだけ多いということのようで、政府が一定数の狩猟を許可しているらしい。これに対し、馬は食べない。日本人が馬刺しを食べるのは、鯨を食べるのと同じ感覚で受け止められるだろう。
魚介類も豊富らしい。むしろ、魚介類がナミビアの主要な産業となっている。沖に寒流が流れ、霧が発生するのは、少し考えれば分かるように、親潮の影響で東北地方に霧が発生する原理と同じである。そうだとすると、寒流のおかげで豊かな漁場もできる。その証拠に、海岸線にはオットセイのコロニーが発達している。
最後にナミビアの水道水だが、雑菌は少ないようだ。川の水ではなく、地下水を飲料水としているからだ。このため、細菌でお腹を壊すことはない。とはいえ、鉱物資源の豊富な国だから、地下水を用いた水道水に変な(体に毒な)ミネラル分が含まれている可能性がある。ミネラルウォーターを使うのが無難である。

2012/06/03


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