川北英隆のブログ

武奈ヶ岳から蛇谷ヶ峰へ

トレーニングの一環として、比良の名山である武奈ヶ岳に登り、その北、昔は秘境の蛇谷ヶ峰へ縦走した。このコースの最大の難関は、登山用に使えるバスが土日に往復1本しかないことである。
出町柳7.45発の朽木行きのバスに乗った。少し早く出町柳のバス停に着いたが、それが正解のようだった。10分前程に着くと座れない可能性がある。1時間はバスに乗るので、座れないと少しつらい。
大学時代、もう少し早かったと思うが、やはり出町柳始発のバスで安曇川流域から比良に入ったものだ。今よりも小さいバスで、地道だったから時間がもっとかかったと記憶している。ギュウギュウ詰めになった。
今は道も舗装になり、峠はトンネルで越えるから、立っていても実は大したことない。とはいえ、昔のバスの経験があるから、「あまり乗りたくないバス」であり、乗るのなら早く並びたいと焦ってしまう。
武奈ヶ岳から蛇谷ヶ峰に縦走するには、坊村でバスを下りる。ガイドブックのコースタイムで9時間少しかかる。コースタイムと同じペースで歩いたのなら(休息を抜きにしたとしても)、蛇谷ヶ峰から朽木に下りたところで最終のバス(17.00朽木発)に約1時間、間に合わない。
もっとも、最近のガイドブックのコースタイムは甘いので、調子よく歩けば時間を短縮できる。ということで、トレーニング方々しっかりと歩いた。その結果、蛇谷ヶ峰の山頂で時間が余り、気持ち良い風を受けながら、木陰で昼寝した。
武奈ヶ岳は40年ぶり、2回目の登頂だった。どんな山だったのか完全に忘れていたため、新鮮だった。麓は真夏の暑さとはいえ、稜線にはいい風があり、登って良かったと思えた。武奈ヶ岳から北は、(関心があるのならガイドブックで地名を確認して欲しいが)イワタケ峠の北から横谷峠の手前まで、尾根が複雑かつ平らになるので、道が少しわかりにくい。もっとも、赤いテープでしっかり印が付いているので、大きな間違いはないだろう。
帰りのバス停でも時間があったので、暇つぶしにいろいろ観察していると、何と今持っている、日帰りの山や海外旅行に使っているリュックのブランド名に驚いてしまった。「オスプレイ(タカの一種のミサゴの英名)」だった。帰って家内に話しをすると、内心思っていたのと同じ感想だったが、山から墜落しそうなブランド名だとのこと。それとも、山をスイスイ歩けるのかも。メーカーが意図したのは当然後者なのだが。

2012/08/26


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