川北英隆のブログ

リニア新幹線は奈良の救世主

相続のため実家の郡山に寄り、その足で奈良の税理士事務所に行った。申告のための最終手続きである。奈良へは近鉄かJRかを使う。今回はJRを使い、そこでリニア新幹線の広告を見た。
郡山にリニア新幹線を呼ぼうという広告である。以前にも書いたように、郡山でJR関西線と近鉄橿原線とが交差している。その辺りがリニア新幹線の名古屋と大阪の中間駅の候補地である。実は、その昔(江戸時代)には郡山が奈良盆地の物流の中心地だった。大阪から暗峠を越えると郡山に入る。奈良盆地への最短コースに近い。だから豊臣秀長が郡山に城を構えたのであり、徳川の時代になると柳沢氏の居城となった。大坂口、奈良口、高田口(奈良盆地南部の商業都市への出発点)の地名が残っている。
思うに、最終的には郡山にリニアの駅はできないだろう。どう考えても、少し遠回りになるものの、京都に駅を作ったほうが流行りそうだから。それとも、JR東海に、奈良という未開の観光資源を再開発しようとの意欲があるのだろうか。
最終的な結論はともかく、リニア新幹線の関係で郡山という地名が浮上するのは興味深い。念のために、「大和郡山」ではなく、あくまでも郡山である。福島の郡山よりもはるかに歴史があるのだから。何て、どっちでもいいことか。

2012/09/18


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