川北英隆のブログ

京都の店・高台寺羽柴

2年ぶりに東京からY氏に来てもらい、講義をお願いした。大学の同僚K氏の知り合いでもあるので、講義の後の夕方、3人一緒に食事をした。場所は高台寺羽柴という湯葉や豆腐を食べさせる店だ。
大学からタクシーで行ったところ、高台寺前より1つ西側の通りで降ろされた。石塀小路を通り、圓徳院の横を抜け、高台寺の向かいの一角にある店屋街に出た。その2階に羽柴がある。京都らしい通りを歩くわけだが、知っていないと複雑でもある。我々も迷ったというのが実態だ。
店の中に入ると7時前、誰もいなかった。そこで、Y氏が大病から回復して2年ぶりに京都に来られたことを祝っての乾杯は、誰に遠慮することもなかった。と書けば「盛大な」というところだが、Y氏はまだ禁酒中ということでお茶を、K氏と僕は通常通りビールでの乾杯だった。Y氏曰く、病院で「禁酒」と言われたときには、「今までさんざん飲んだからいいか」と思ったと。そんなY氏の前でがんがん飲むわけにもいかない。静かな食事会となった。
我々は湯葉のセット膳を食べた。女性客が多いのだろう。実際、7時を過ぎて4組の客が入ってきたが、1人を除いてすべて女性、男だけの我々は完全に浮いていた。そういう客層を反映してだろう、湯葉と餡ときなこのデザートはなかなかだった。料理の方はと言うと、味は値段相応だが、アルコールを本気で(嘘気ってあるんかいな)飲むには味も量も物足りないと思う。
まあ、八坂から高台寺あたりを散策した後、昼飯にふらっと入る店だろう。

2012/10/24


トップへ戻る