川北英隆のブログ

冬の東海道新幹線と山々

今日、病気をおして東京に出た。猫の病気介護のために会社を休んだことはあるが、自分の病気で休んだことはほとんどない。大学勤務になってからの病欠は皆無のはずだ。責任感か体力か。
「適当に仕事をしてるからやろ」と知り合いからちゃちゃが入りそうだ。
確かに、学生時代に病欠したのは、小学校の入学式の翌日だったか、はしかに罹って1週間休んだ以外はないように記憶している。学校こそ適当に過ごしていればよかった、そんな時代だったし。
それはともかく、土日と休養していたので睡眠が足り、車内ではほとんどずっと景色を楽しんでいた。登った山々が次々と挨拶してくれる。残念ながら、北も南もアルプスは雪のようで姿を隠していたが。
この季節、南アルプスの前衛の山々が素晴らしい。奥は雪をかぶっているが、静岡から見える十枚山付近はまだ雪がない。丹沢も素晴らしかった。空気が澄んでいることと、紅葉がほとんど終わり、山の地肌がのぞいて、多少赤味を帯びているからだろう。
静岡付近では、車窓のすぐ近くの、紅葉がほとんど終わった林に吹き付けている北風の姿も良かった。春の風もいいが、太平洋岸の温そうな南斜面を吹き抜ける北風は、いかにも力を誇示しているようでいて、しかし温かさをすっかりは奪えないでいるようだ。南国である。
これで体調が完全に戻っていれば完璧だったのだが。でも、体調がほとんど完璧なら、新幹線中では寝ていたかも。

2012/12/10


トップへ戻る