川北英隆のブログ

ラスダシャン山は放牧地

エチオピアの最高峰、ラスダシャン山の高度は4620メートルもあるのだが、頂上に着くと地元民がいた。羊の毛皮をまとっている。頂上に来る登山者を待って、食事にありつこうというわけだ。
その地元民は羊飼いである。20才くらいだろうか。
時間もあったし、天気も良かったし、寒くもなかったので、頂上でのんびりと食事をしていた。と、今度はたくさんの子供がやってきた。「ええっ」と思って下を見ると、登ってきた時にはいなかったのに、崖の下の高原では(昨日アップした写真の撮影場所付近で)たくさんのヒツジやヤギが草を食べている。子供たちが連れてきたらしい。草を食べている地点の高度は4400メートルくらいだろうか。
要するに、ラスダシャン山は放牧地の真ん中にあり、少しだけ盛り上がった岩場にすぎない。ヒツジやヤギの番に飽きた子供たちが遊びに登ってきて、登山者のおこぼれにあずかろうというわけだ。しかも、高所も気にせず、ささっと登ってくる。
こんなに大きく、天国に大地は、チベットとアンデスとエチオピアくらいだろう。
写真は羊の毛皮をまとった地元民と、後で登ってきた子供たちである。
登ってきた羊飼いと子供.JPG

2013/03/24


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