川北英隆のブログ

京都の今・雑感

京都もいい季節になった。一昨日は雨、昨日は風が強くて時雨、今朝起きると北山は薄っすらと雪だったが、日中は日差しが強くてあまり寒くなかった。桜は染井吉野から八重に代わりつつある。
東京であまり見かけることのなかったツバメが、今年も京都にやってきた。先週くらいから春の空を飛んでいる。ツバメだけでなく、スズメやその他のいろんな鳥の活動も活発になっている。ぼちぼち東山も、若葉によって明るく彩られるだろう。杉花粉も峠を越しつつあるし。
荒神橋のネコ達にとっては、最も過ごしやすい季節のようだ。今日、マロネコは相変わらず写真家風のオッちゃんの膝の上だったが、茶トラとキジトラがベンチに座ったオバちゃんに擦り寄っていた。暑くもなく、当然寒くもないので、のびのび振舞っている。
このように書くと、つい京都に行こうかとなるかもしれないものの(よく分からない説明文章だから、ならないか)、実のところ、これ以上の観光客が京都に来るのは、京都に住んでいる者にとって困ったことになりかねない。
たとえば、今年は例年になく外人が目立つ。それも欧米人が多い。これは円安になった効果だろうか。でかい彼らが狭い錦市場を歩いた分には、多分何も買わないだろうし、「迷惑」だそうだ。団体で来る修学旅行生や自転車を押して歩く旅行者よりはましかもしれないが。
錦だけではなく、四条通りも、他の細い通りも観光客だらけ、そこを地方から来た車が通ろうとするものだから、安心して歩けない。四条、河原町、御池、烏丸で囲まれた区域への車の進入を制限しようとの動きがあったものの、とりあえずは実現しなかったようだ。
とはいえ、少なくとも大型車の進入に時間制限を設けるのはどうだろうか。某宅配業者は祇園地区で手押し車を使い配達しているとコマーシャルしているが、実は狭い道路に大型車を数多く乗り入れているのもこの某宅配業者である。それはともかく、少なくとも10時過ぎから夜の7時くらいまでは地元や観光客がゆっくりと歩けるようにすればいいのにと思う。
ツバメの話から飛脚にまで話題が飛躍してしまった。ともかく、狭い通りだから京都は東京的にならず、街並みが鳥達の住処となっている。狭いのは、戦争中に爆撃を受けなかったからでもある。しかし、そんないろんな鳥が暮らしている狭い通りなので、彼/彼女らの爆撃には注意しないといけない。先日も目の前を白い爆弾が通り過ぎたので、ひやりとした。

2013/04/08


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