川北英隆のブログ

讃岐うどんを食べる

今日の昼、家内が実家のバアさん(母親)に冥土の土産を届けに出かけたので、一人での食事となった。僕の実家のバアさんもそうだが、「数え切れないくらいの土産を持たせたのに旅立たない」。
そんなことを思いながら、「蕎麦にしよう」、「観光客で混まないうちに」と思い、11時頃に出かけた。少し早めに食事に出ると思い出すのは、会社生活の頃の昼飯事件である。
当時、11時30分頃に同僚と出かけていた。ある時、「腹減った」というので、ほんの少し早めに一人で出かけた。
よく食べる店に行ったところ、閉まっている。「今日は休業か」と思い、次の候補の店に行ったが、そこも閉まっている。「あれっ」と思い、通りを見渡すと、閉まっている店が多い。「ひょっとして」と思い当たることがあった。コンビニかどこかの店舗にある時計を見ると(普段、腕時計を持っていないせいで、どこに時計があるのか記憶していた)、10時30分だった。
今日も、ある意味、その事件に近かった。
いつも食べに行く「大鶴」はカレンダー通りに休むから、「田毎(たごと)」か「有喜屋(うきや)」にしようと思い、その店を目指した。いずれも蕎麦の有名店である。ところが、これらの店は11時30分にならないと開かない。最初に入った田毎の店などは誰も客がいないので、「何か店に問題でも」と不安に思っていたところ、すぐさま店員に「まだ準備中ですので」と追い返された。
仕方ないので、蕎麦を諦め、うどん屋にした。「冨美家」は時々家で食べているので、「せや、丸亀製麺」と思い、河原町御池に最近できた店に行った。すでに開店していたので、「半熟卵とトロロの冷たいの」にした。実は讃岐うどん系の店は初めてだったので、作法が分からない。まあ何とかレジまで済ませ、テーブルで食べた。380円だった。これが目指していた蕎麦屋なら800円前後はする。世の中、やはりデフレかなと思う。
「このデフレのうどんも冥土の土産になりそう」と一瞬思ったが、「バアさんらには讃岐の固いうどんは無理か」と思い直した。

2013/04/29


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