川北英隆のブログ

小雨の鴨川の変な生き物

今日、家を出た時に、雨がまあまあ降っていたが、バス通りに出ると小振りになった。絶好のチャンスと、鴨川を歩いた。川辺が静かになるから、生き生きとした生き物の観察ができる。
まず目についたのか鵜。小さな中洲で羽を広げて乾かしている。水中で長く魚を追ったので羽干しの必要に迫られたのか、十分食べて満足したのか。雨の日に獲物が多いのかどうかは不明である。そんな鵜が2羽いた。
今日は残念ながら合鴨の親子は見かけなかった。三条大橋と荒神橋の間には少なくとも2組の親子がいる。最初見かけた時、子鴨は握りこぶし程度にしか見えなかった。最近見かけるとほとんど親と同じくらいの大きさになっていた。
頭上には10羽近い鳶が悠々と待っていた。と言いたいところだが、カラスに追われているのもいる。カラスの縄張りに近づき過ぎたのだろう。カラスは数が多いし、意外に敏捷なので、大きな鳶の方がいつも負けるようだ。学生時代、下宿は北の方だったので、大学からの帰り、鴨川を上賀茂神社に向かって歩いた。その時も鳶を見かけたが、今ほど多くなかった。カラスはもっと少なかったと思う。正確な記憶ではないが。
河原には菜種が大きく成長し、実がなっている。その実を食べに雀がたくさん集まる。今日は雨で実が濡れているせいか、あまり見かけなかったが。油分があって、雀にとってはご馳走なのだろう。
荒神橋の猫はというと、マロ猫は相変わらず写真家風のオッちゃんといっしょだった。オッちゃんがベンチに座っているのがまず見えた。猫はと思っていると、オッちゃんの膝の上に青いものが見える。ひょっとしてと思い、ちらちら観察すると、マロが膝の上で丸くなり、その上に青いタオルのようなものを被せられている。猫にとって、今日の気温は涼しいのだろうか。
荒神橋のすぐそばにオバちゃんがきょろきょろ歩いていた。草むらに向かったので、猫を見つけたのだろうと思い、観察すると、確かに茶色いトラ猫が草むらの中にいた。オバちゃんは猫に餌をやっているのだと思う。猫達は慣れているはずだが、トラ猫はオバちゃん少し撫でられると少し逃げた。完全には慣れていないのかもしれない。
雨の日には純粋に変な猫好きだけが河原にいる。最後はそういう猫好きの観察になってしまった。そういう僕も、やはり変な生き物の一種かもしれない。

2013/05/29


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