川北英隆のブログ

『日本の金融制度 第3版』

『日本の金融制度 第3版』を著者、鹿野嘉昭氏からいただいた。第1版は2001年、第2版が2006年、そして今回2013年である。日本の金融制度全体を眺められる貴重な参考図書である。
実は僕の同志社時代、鹿野氏には大変お世話になった。その上に、毎回、『日本の金融制度』をいただいている。会う度に、次回の改定作業はいつか聞いているように思う。この著書を手に取ると容易に想像できるが、改訂作業は大変だろうし、当人もそのような感想だった。
制度は徐々に、時には一気に変化する。それも論理的な変化であれば理解とフォローが比較的容易だが、現実はというと、論理的に矛盾することも往々にしてある。そんな変化だから、こまめにメモを取っておかないと見落としが生じるだろう。作業プロセスまで質問したことはないが、僕なら多分そうする。もっとも、こんな大変な出版を手がけようとは、怠け者にはイメージ外である。
ということで、金融市場に携わり、また勉強しようとするのなら、『日本の金融制度』を辞書代わりに手元に置くのが望ましい。識者の多くは既にそうしていると思うが。

2013/06/05


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