川北英隆のブログ

黄河が消える?

新しく入れたウィンドウズ8のパソコンの設定を行っている。基本的なソフトはインストールしたので、次に時々使うソフトである。今日はグーグルアースをインストールした。見る度に進歩している。
インストールしたついでに、中国の今がどうなっているのか見ようと思い、最初に開いた日本を起点に画像を移動させた。日本から西にいくと、韓国を経て山東省に入った。と、何やら点線のようなものが続いている。どうも川である。「ひょっとして」と思い、拡大すると「黄河」との表示があった。
気になったのは、その黄河、平野部で細いことである。グーグルの画像は、比較的雲が少なく、地表がよく見える写真をつなぎ合わせてある。だから、撮影時期が異なる。そうすると、黄河のような季節によって水量の異なる川の写真は、つなぎ目がガタガタになる。また、治水のための堤防や灌漑のための取水口が各所に設けられているのだろう。それらも合わさって、全体にガタガタに見えたようだ。
実は最初に見たとき、黄河が途切れているのではないかと思った。水の色が文字通り黄色いものだから、一見したところ水には見えない。実は上流部は水色がかっている部分も結構ある。だから、余計に平野部分で途切れているかの印象となる。念のため、投稿された写真(グーグルアースには多くの写真が貼り付けられていて、結構役立つ)を見ると、流れが写っている。
ということで、黄河は流れていると一応は納得したのだが、雨の少ない時期(真夏)にはどうなるのかという疑問は残る。「黄河の流れが途切れる」と読んだこともある。そこで調べると、やはり途切れるようだ。平野部には田園と農村が広がり、衛星写真ではそれらがきれいな模様を織りなしている。この田園地帯に黄河の水が引かれ、流れをなさなくなるのだろう。歴史で暴れ川と教えられた黄河という竜が、現代になって息絶え絶えとなったのか。
ついでに思ったのは、黄河の魚達はどうするのかということ。流れを遡上する魚は生きられなくなるように思える。環境も激変しているはずだ。一度、黄河の下流、中流と遡りたいと思う。魚ではないので地面を車で走りながら。

2013/10/19


トップへ戻る