川北英隆のブログ

センター試験はどうあるべきか

今日と明日と、センター試験の監督に駆り出されている。今日はひどくて、8時半から18時半まで、物音を立てないように受験生に気をつかいながらの重労働だった。それも事務に不向きな教員だけでの。
受験料を調べると、1教科6000円以下のようだ。今日は教室に教員4人、受験生35人程度、試験時間は準備を含めて2時間程度だから、教員1人当たり2.6万円/時間の売上高の計算で、何とか採算が合っているようなものの、試験当日には裏方も必要だし、さらに試験問題を作り、チェックし、試験の準備と採点を考えると採算に合わないだろう。
教育に採算を考えてはいけないのはわかる。しかし、採算に合わないからということか、我々試験監督には何の手当もない。土日出勤の手当はもちろん支払われないし、昼の弁当も自費である。お菓子とお茶はでるが。他の大学は知らないものの、少なくともわが大学はそうである。前の大学は手当が支払われたが、マクドでのバイト代程度だった。しかも、ミスをすればクソミソに叩かれるから、「やってられへんで」と思う。インセンティブが何もない。
結論は、ほぼ毎年書いているように、「搾取」とはこのことかと体験できる。カミさん曰く、「蛸部屋やなあ」と。
毎年分厚くなる、微に入り細にわたる試験監督のマニュアルがあるから、そこらの役人はもちろん、国会議員でも監督ができる。猫でも杓子でもとは言わないまでも、国家的行事なのだから、公的な職業をしているのなら一日試験監督をすればいいのにと思う。そうそう、裁判員制度みたいなものを作るべきだろう。そうすれば、もう少し真面目に教育を考えるようになるはずだ。

2014/01/18


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