川北英隆のブログ

証券市場の楽しみは値下がり

証券市場の価格が一本調子で上がることはありえない。沈む国があることで浮かぶ国があるのと同様、価格下落があるから儲かるのである。上がり続けるのなら、資金量だけで勝負が決まってしまう。
価格が下がるから、資金量だけで勝負が決まらず、知識と知恵が重要になる。
定まった証券価値の評価手法(個人であれば別に定量的な評価でなくてもいい)を持ち、それに基づいてぶれることなく評価し、投資を続ければ、間違いなく儲かると思っている。儲からないのなら、それは、自分自身の評価方法に自信を失っていることが大きく影響している。
もちろん間違った評価をすることもあるだろう。その時には(思った方向に証券価格が歩まなかった時、その現実を客観的に分析し、その結果、間違った評価をしていたと気づいたのなら)、迷うことなくその投資対象から資金を引き揚げることである。
証券市場がグローバル化した現在、市場は過去以上にいろんなニュースで揺れ動く。そのニュースの相対的なマグニチュードを図りつつ、慎重に、しかし自信を持って投資することが肝要だろう。
昨日、今日のニュースを念頭に置くと、自力で動けない(動く力のない)日本の株価は、明日、ほぼ間違いなく下がるだろう。しかし、その後(1ヵ月程度のスパンで市場価格を考えると)どうなるのかは定かでない。このスパンでの投資に関しては、世界経済をどのように評価するのか、それに伴って浮かぶ国と沈む国、浮かぶ企業と沈む企業をどう見極めるのかに、儲かるかどうかがかかっている。
以上、僕自身の投資方針を確認するために書いておいた。つまり、ぶれない投資とは、藪山で道を探すのと同じで、現実には難易度が高い。まずは自分の立ち位置を確認することから始まる。今日の駄文は以上の意味である。

2014/01/26


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