川北英隆のブログ

4月最後の日に鴨川を歩く

昨日の夜、京都は久しぶりのまとまった雨。水量がすっかりなくなった鴨川も息を吹き返しただろうと、歩いて通学した。そんなに水が多くなったわけではないが、それでも鳥達が嬉しそうだった。
先日から(1週間程度前だったか)気づいているのだが、カルガモに雛が誕生している。それも、確か9羽いた。通常は5羽くらいだと記憶しているから、えらい子沢山である。その雛達が中州にできた水たまりで、親に連れられて遊んでいた。
河原には小さな虫が塊で舞っている。その虫を狙ってツバメが飛ぶ。今年、ツバメは早く来たようだ。ブログには書かなかったが、3月下旬、まだ桜が満開になる前に姿をみかけた。普通、そんなに早く来るのかどうか、これまで注意していなかった。来年の宿題なわけだ。
花の季節はひとまず終わったようだ。これからニセアカシアの、白い藤かと見紛う花の季節に入るのだが、残念ながら鴨川のニセアカシアは枝が切り落とされたばかり、今年は咲かないだろう。すっかり枝の払われた幹からは一斉に緑の新芽が吹き出していたが。
ニセアカシアは好きな花の1つである。何故かというと、中学校から高校にかけて、校舎の横に咲いていたから。マメ科なので香りもすがすがしい。休み時間に一房折って教室に持っていったことがある。そのためか、ニセアカシアは青春の花だとの印象がある。「ニセアカシアの、白く大きく香り、棘いくつ」という、少し残酷な面もある。
そんなことを思いながら歩いていると、二条大橋の下にさしかかった。猫が2匹いた。やはり飼い主にほっていかれたのだろう。とはいえ、餌ももらっているようだ。これからの季節はともかく、冬、鴨川を風が吹き下ろしてくるとどうするのか。心配である。

2014/04/30


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