川北英隆のブログ

消費税で見分ける企業の善悪

消費税の増税に対して全面的に反対なわけでない。しかし、今回の増税に大きな違和感を覚えることがある。その1つは価格表示だろう。税抜き価格の表示と税込み価格の表示が混在している。
しかも、その表示がはっきりしない店もある。よく見れば書いてあるのだが。本来、買う側にとって問題なのは、税込みでいくらかである。1.08を掛けさせ、「値段が分かるやろ」というのは不親切極まりない。それに、消費者が消費税を他に転嫁できる分けもないし。ということで、紛らわしい店は敬遠すべきだし、撲滅すべきだ。
それにもかかわらず、税抜き価格の表示を認めた政府というものがある。その政府が最大の悪者だと思っている。何のための、誰のおかげで成立している政府かと思えてしまう。
この間も、税抜き価格の大きな表示が目に飛び込んだので、「安いやん」とつい買ってしまった。レジで税込み価格を請求されてはじめて。「ええっ、税抜き価格やったんか」と気づいた。そんな何通りもの、それも安い方の表示を認めるなんて、政府は誰の味方なのか。圧力団体である企業とグルなのか。
消費者として、どの店が税込み価格できちんと表示しているのか記憶しておくべきだ。来年も消費税のアップがある。その時に買うのなら、まず今回、税込み価格で表示した企業を優先すべきだと思う(当然、今もそうだが)。正直な企業こそ、消費者の立場に立っている。少なくとも、消費者の感情を理解している。そんな企業を末永く応援したいものだ。

2014/05/09


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