川北英隆のブログ

大文字山から下りて祇園饅頭

大学側から大文字山に登ると、下りるのは蹴上(ウェスティン都ホテルのすぐ上)になる。そこから三条通を歩く。観光客の多い通りながら、途中で楽しみがある。祇園饅頭の工場兼店の横を通るから。
毎回、その店で買いはしないが、時々寄っている。場所は京都市内から見ると三条通と神宮道の交差点の手前である。白川を渡る直前、北側に細い道がある。その道を10メートルほど入ればいい。ネットの時代だから検索するとすぐにわかる。
その店の和菓子が、変に名前の売れた店と比べて、素朴でなかなか美味い。季節の和菓子が作られている。
6月に入ってから覗くと、水無月(名前のとおり6月に食べる和菓子で、外郎状の生地の上に粒餡が乗っている)、わらび餅が大きな顔をして並んでいた。「夏はわらび餅かな」というので買って帰った。食べると、口の中でプルルンとして美味い。
先日、教員の懇親会(新規採用教員の歓迎会)があり、たまたま横に座ったのがブルガリアだったか東ヨーロッパ出身の(といっても20年近く日本に住んでいる)教員だったので、日本食で食べられレないものがないかどうか聞いてみた。好きでないのは納豆と餡だとのこと。納豆は理解できるとして、「何で餡が好きでないのか」聞いたところ、「甘いから」らしい。「じゃあケーキは」と追加で質問したら、「大好き」とのことだった。僕からすると、餡はケーキほど甘くないのだが。そういう味覚文化なのだろう。
祇園饅頭に戻ると、祇園四条は南座の西側の店が発祥の地とか。三条通でも四条通でもいいから、一度食べてみる値打ちがある。餡というか、和菓子の甘さが嫌いでなければ。

2014/06/16


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