川北英隆のブログ

日比谷シャンテの猫達

今日、帝国ホテル近辺で、午前と午後すぐに用事があった。午前は公的年金について記者との意見交換、午後は訴訟案件(僕が原告でも被告でもない案件)に関する意見の摺り合わせだった。
つまり、昼の食事時がほぼ完全に空いた。そこで日比谷シャンテ付近で時間を潰すことにした。有楽町の日生劇場と日比谷シャンテ近辺で1977年度から2003年度まで勤務していた。だから土地勘は十二分にある。それどころか、むしろ懐かしい。
まずは昼食だが、ガード横の中華の店、慶楽に入った。広東料理である。サラリーマンの頃の昼飯は、炒飯ランチか五目湯ソバが好みだった。今日は炒飯ランチを注文した。かつて盛況だった店も、今はそんなに混んでいない。多分、炒飯ランチの1230円が高いからだと思う。とはいえ、ボリュームは十分、内容も40年近く前のままである。
食べながら思い出したのは、1977年、東京に出稼ぎに来て、個人の好みで夜に最初に食べに入ったのが、この慶楽と、かつて新橋にあった陳建民の店、四川飯店だったこと。どちらも美味かった。そんなこんなで、慶楽の中国人らしい客あしらいを楽しんでみた。
食べ終わった後、ついでだからと、日比谷シャンテの通用口に足を運んだ。日比谷シャンテは立派でモダンな感じのビルである。それと比べ、通用口がとんでもない。要は場末の、それをさらに崩した感じの一角に、通用口がある。久しぶりに通用口まで行き、「こんなとこに、よう通っていたな」と思わざるをえなかった。
で、その通用口まで行った理由は何か。かつて、通用口の向かいが飲食店の裏側となっていて、そこにあった換気扇横の錆びたトタン屋根に猫達がたむろしていたからである。暖かかいのだろう。その猫達が今もいるかどうか、確認したわけだ。
行くと、猫達がいた。今日は黒猫が3匹だった。嬉しかった。さすが日本生命、こんな幸をもたらす猫達と一緒に仕事をしていたわけだ。とはいえ、どれほどの役員、職員がその猫に気づいていたのかは知らないが。
残念ながら、猫を訪ねるとは完全な思い付きだったのでカメラはなかった。次回、是非ともカメラ持参で訪問したいと思っている。

2014/08/29


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