川北英隆のブログ

沖縄の活況と憂鬱

昨日、沖縄に日帰りで行ってきた。その往復の道中(何時代なんや)、びっくりしたのが修学旅行生で飛行機が満席だったことである。また、海外からの那覇空港への乗り入れも急増しているとか。
修学旅行生は仕方ないとはいえ、迷惑だ。行きは離陸時にキャーキャー叫ぶし、帰りは空港の売店を占拠し、さらに団体として持ち込んだ弁当は食うしで(夕方だったので、食事の出ない国内便として弁当は賢い手だが)。僕なんか飛行機に初めて乗ったのは大学4年のときである。
本筋に戻ろう。昨日は、思い出してもらうまでもなく、冬型の天候になって寒かった。四国の上を飛んでいると、稜線には雪が薄っすらと積もっていた。沖縄も「寒いです」の一日だったが、もちろん京都と比べると「快適や」の気温だった。
そんな沖縄で話をしていると、12月から韓国の航空会社が那覇への便を大幅に増やしたのだとか。台湾からの観光客も増えているし、中国本土から那覇港に入る大型客船が目立つようになったらしい。とくに韓国人はゴルフが大好きなので、これからの冬、「ゴルフ場を占拠してしまう勢いになりかねない、それが心配だ」と冗談半分の話題もあった。
実は、那覇空港の離着陸が混雑していた。空港が満杯に接近しているらしい。このため、滑走路を1本から2本にしようと、工事が始まっている。しかし、知事選で反中央の翁長氏が選ばれたため、基地問題とともに、那覇空港の拡張工事の行方も不透明になっているとのことだった。
沖縄は人口構成が若く、出生率も高い。日本で一番若い地域だろう。しかし、経済にとっての大きなネックは基地問題である。このネックが基地以外に波及すれば、沖縄経済にとって大きな障害となる。新しい知事がどう動くのか。経済発展に寄与する政策を実行しうる力を持っているのか。
そんな話を聞いていると、京都で28年間続いた蜷川府政を思い出さずにはいられなかった。蜷川なんて名を思い出せるのは相当の年齢者である。蜷川が誰なのか知らないのなら、ネットで調べてほしい。

2014/12/03


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