川北英隆のブログ

最高裁裁判官の×の行方

衆議院議員の選挙結果は予想された通りだろう。「組織票は強し」である。昔、電話代の高い頃、ほんの知人に過ぎない東京のわが家に、岡山からKM党をよろしくと電話があったくらいだ。
もちろん、組織票だけではないだろう。KS党が躍進したのは、やり場のない怒りが(というほどではないか、不満が)集まった可能性も高い。頼りになるアンチ自民党が見当たらないのだから、仕方ないというか、当然というか。
先日、大文字を越えて通勤した朝、京都を選挙区とする前原さんの選挙カーが三条通を蹴上の方へと向い、「お願い」をしていた。人通りの少ない時間帯ではあったが、それでも手を振る人が何人もいるようだった。人気があるのだろう。そのくらいの役者なら投票する甲斐があるというものか。
それと反対に、毎回選挙区を鞍替えする落下傘専用の与党候補もいるようだが、そんなの有権者がバカにされている証拠だし、「住民の意向を尊重する」とかのお題目で続いている現在の選挙制度が崩壊している証拠でもある。
それで、昨日の楽しみ、最高裁の審判である。新聞によると、×の比率は8%台(8.4%)が1人、残り4人は9.2から9.6%だった。意見広告で×とされた候補は9.4か9.6%(2人)でドベを走った。
この×の比率は明らかに上昇している。前回(2年前の12月)の審判では7.8から8.6%だった。×の率の上昇は、それだけ国民の不満が高まっている証拠だろう。意見広告の効果もあっただろうが、新聞1面を使った意見広告が出ること自体、異常である。そのうち、国民の怒りが爆発するかもと、期待したいものだ。

2014/12/15


トップへ戻る