川北英隆のブログ

今の中国はどないなってるんや

と叫んだところで、中国から遠ざかっているため、独自の情報があるわけでない。来週に中国帰りの知人と会い、来月早々に中国通と会う。そこで面白い話があれば書くとして、その前に先日聞いた状況である。
ネットのニュースにもちらっと掲載されていたのが、某大手企業K社が中国企業と共同で新たな企業を立ち上げた。そこではタングステンを使った製品の製造を行うそうだ。
先月末、その新工場の起工式があったので、K社のトップが出張したそうだ。中国の南部(内陸部のようだが)、気温40度近い中(写真を見ると太陽が照りつけている中)、野外でセレモニーが行われたという。日本側も中国側も民間人は背広で、地方政府の共産党幹部は半袖カッターでの出席だったそうだ。大きな身分差別がある。
同時に中国に大きな変化があるそうだ。それは贈り物社会の中国なのに、共産党員がお土産を受け取らなくなったことである。事前に土産を受け取らないと聞いていたものの、何もなしではと思い、ボールペンを持参したそうだが、それさえ受け取らなかったという。今、中国で何が進行しているのかが明らかである。ボールペン一本が火を付け、過去を洗い出されてはたまらないということなのだろう。それで、民間企業側はお土産を受け取ったそうだから、ここにも社会の深層が反映されている。
もう1つ、これは提携先の中国企業とのことなのだろうが、起工式の前日の夜、起工式後の昼食、飛行機で中国から欧州に立つ夕方、それぞれ宴会が催され、その度に白酒が出たそうだ。その酒で次々に乾杯を催促された分にはたまらない。そうK社のトップが語っていた。

2015/07/10


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