川北英隆のブログ

調布飛行場の事故で思い出す

昨日、調布飛行場を離陸したばかりの小型飛行機が墜落し、死者が出た。「えらいこっちゃ」と思ったのは、1977年から89年まで、その調布飛行場の近くに住んでいたからである。当時、実は事故も見た。
僕らが住んでいたのは事故のあった調布市ではなく、三鷹市側である。三鷹市側は高台になっているので、飛行機が飛んでくることはなかった。だから、当時の事故(1980年)も本当の意味で高みの見物だった。
これは冗談として、飛行場の北側には野川(多摩川の支流)が流れている。野川のさらに北側は段丘(ハケと呼んでいる地形)となっている。当時のわが家からすると、素晴らしい散歩コースだった。散歩ついでに飛行場のフェンスまで行き、見物したこともあった。
そもそもの飛行場の南側は畑だったと思う。6月に書いた新宿中村屋の牧場も野川の南側にあったと想像している。住居を買うのに、「飛行機が離着陸するコースは住んだらあかんで」と思う次第である。
以前に書いたと思うが、1970年代の野川付近は武蔵野の面影が色濃かった。そんなのんびりした時代の飛行場だろう。今の時代に合うのかどうか。とはいえ、住居が密集してきたから飛行場は立退けというのでは、少し身勝手なような。そういう地域に住宅の建設を認める行政が最大の問題だろう。

2015/07/27


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