川北英隆のブログ

おもてなしからおバカ出しへ

2020年の東京オリンピックに暗雲が垂れ込めてきた。新国立競技場のデザインと建設費に大問題が生じ、まだ決着が見えないままなのに、次はエンブレム(標章というかマークというか)に盗作疑惑である。
いろんなメディアが報じているので簡単に書いておくと、リエージュ(ベルギー東部の町)の劇場で2013年から使われているロゴマークに似ているという。公表された図柄を読売新聞のサイトで見ると、確かに似ている。東京オリンピックのものは劇場のものに日の丸を付け加えただけのように見える。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150730-OYT1T50005.html
デザインを真似たのかどうかに関して、大会組織委員会は「エンブレムを決める過程で世界中の商標を調査し、問題ないと確認している」と少し的を外した発言をしているらしい。この発言からすると、これまでリエージュのロゴに気づいていなかったのだろう。気づいていれば、「似ているが・・、調査して問題ないことを確認した」とのコメントがあって当然である。
しかも、真似していなかっただけでは不十分である。たとえ真似していなかったとしても、どこかですでに使われているのと類似のデザインを堂々と使い、世界のメディアに流すのは、「そらアカン」「礼儀に反する」「日本のデザイン力のなさの表明や」としか言いようがない。
東京オリンピックは「おもてなし」から始まったのに、おもてなしに反することが立て続けに出てくる。おもてなしはある意味、余裕から自然に生まれるものである。しかし日本のオリンピック準備に関する組織には、どうも余裕がなさそうだ。というか、能力さえも疑われる。おもてなしどころか、バカ丸出しにならなければいいのだがと、心配する次第である。

2015/07/30


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