川北英隆のブログ

いよいよ仕事の後片付けに入る

1974年4月から始まったサラリーマン生活も大詰めである。そう発言すると、「大学の教員もサラリーマンか」と質問される。かつてはともかく、今は立派なサラリーマンだろう。
研究に没頭できるのなら、もしくはたとえ教育であってもそれに没頭できるのなら、大学の教員をしてサラリーマンだと言い放つと、教員はもっと神聖なものだとの反論も出ただろう。しかし、今は研究も教育も事務も、すべてこなさないといけない。事務の一環としていろんな委員会があり、そこでの議論に参加することも要請される。組織としての責任体制と、それにともなう権限や人事権が弱いから、普通の会社組織と比較して、事務がきわめて非効率である。だから、研究や教育への没頭なんて、普通は夢物語に近い。
そんな教員としての、またサラリーマンとしての42年間の生活から離れられるのは、僕にとってきわめてハッピーである。幸いなことに、非常勤の仕事(毎日やる必要のない仕事)がいくつか残っている。当面のところ、それをこなしていれば頭の老化スピードを遅くすることができるだろう。
その非常勤の仕事であるが、多くなると、全部合わせれば常勤と変わらなくなってしまう。そこで、片付けに入っている。
その1つが同志社大学での非常勤講師である。今年は後期の土曜日だけだが、10月と11月に入れている。2ヵ月にわたり特定の曜日が潰れるのも自由を束縛されて鬱陶しい(毎年、1回位は受講者と相談して日程を変更してもらうのが常だが)。このため、来年度の依頼が早々に来たものの、丁重に断った。
中大と同志社の非常勤講師は、それぞれの大学を短期間で辞めたこともあり、引き受けていたものである。その罪滅ぼしも終わったと判断したことも、依頼を断った大きな理由になっている。

2015/10/31


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