川北英隆のブログ

EUの難民状況は悪化が続く

パリでのテロ事件に少し隠されているが、ヨーロッパの難民問題は経済活動に対して悪い影響を与えているようだ。その一例がロンドンとパリを結ぶ鉄道、ユーロスターだそうである。
残念ながら(一度乗りたいと思っているが)、ユーロスターに乗ってロンドンとパリの間を移動したことがない。サイト情報によると、2時間半程度で移動できるようだ。飛行機の場合、飛行場への移動とチェックイン等、余計な時間がかかる。時間の正確性でも鉄道の方が上だと言われてきたが・・。
その鉄道の正確性が難民によって脅かされているという。フランスのカレーから、トンネルを使ってイギリスに密入国しようとする難民がたくさんいて、ユーロスターに遅れが多発しているとのことである。それで、某氏曰く、ロンドン、パリ間の移動にはユーロスターではなく飛行機を使うように勧められていると。
難民にとってフランスよりもイギリスの方が(まだしも、かな?)天国に近いと評価されているらしい。その思いが、陸路でヨーロッパ大陸とイギリスを結ぶ交通路を混乱させている。一方で、イギリスの感情はEUからの離脱に傾いている。
ユーロスターが通るユーロトンネル、正式名称は(ドーバー)海峡トンネルは、EUによる経済的統合の象徴だろう。そのトンネルに支障が生じているというのも、難民問題によってヨーロッパが揺れ動いている典型例である。

2015/11/22


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