川北英隆のブログ

近代美術館にある大量のピカソ

行った人に説明の必要はないだろうが、ニューヨーク近代美術館のメインは4階と5階である。僕も最初に4階に行った。と、彫像ばかりだった。最初はよくわからなかったが、すべてピカソだった。
ピカソの彫像の特別展が開催されていたらしい。猫に小判、彫像への関心は薄いものの、じっくり見ているとなかなか面白い。パンフレットによると来年の2月7日まで開催しているとか。彫像の通し番号は141まである。
5階は昨日のルソーをはじめとする絵画である。僕でも知っている画家の絵がキラ星のごとく展示されている。その中で多いのはやはりピカソだった。
かつてピカソの絵の実物を見たことはあまりなかった。見たかもしれないが、あまり記憶にないというのが正確かもしれない。それが2011年、オスロのムンク美術館に行った時、ついでに見たピカソ(題名は忘れたが、ピカソ独特の女性の絵だった)が群を抜いて輝いていた。そのピカソの展示室にはあまり著名な画家の絵がなかったせいかもしれないが。
近代美術館は、さすがにピカソの絵しかないのと同然の状態ではなかった。しかし、強く印象に残った絵がある。「鏡の前の若い女」だった。色彩に富んでいるし、白雪姫に登場する「鏡よ鏡」に似た印象もあり、面白い。
そんなニューヨーク近代美術館の公式入場料は21ドルである。とはいえ、その金額を絶対に払わないといけないこともないらしい。もっというと、チケットを買わなくても入れる状態のように感じた。それと、展示物には堂々と近づける。写真もノーフラッシュで可能である。さすが、大国である。

2015/11/08


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