川北英隆のブログ

泰緬鉄道跡などの続報

泰緬鉄道跡について書いたところ、コメントが2つきた。また、泰緬国境からミャンマー側の山越えの道に関してもコメントがきた。この3つのコメントを紹介しておく。
泰緬鉄道跡の蒸気機関車について、ブログの読者のTさんから丁寧な説明をもらった。次のとおりである。
展示されている機関車は、鉄道省・旧国鉄の閑散支線用に製造されたC56型蒸気機関車です。動輪が3軸あるC型機関車のなかでは小型・軽量で、炭水車の両側が低くカットされているため逆行運転(バック)をするときの後方視界もよく、路盤が弱く転回設備(ターンテーブル)のない支線などでの運行にも配慮された機種です。
こうした特徴に着目した軍部によって戦地での運用に利用され、製造された160輌のうち90輌がタイやビルマ(ミャンマー)に軍事供出されました。ご覧になったのはそのうちの一両で、元の形式・製造番号はC56型の56号機で、1936年に神戸の川崎車両で製造された機関車です。
以上である。
また、泰緬鉄道の始点に作られていた博物館は、F氏からの情報によると、この1/4に開館したそうである。NHKニュース(そんなの見ているわけがない)で報道されていたそうだ。
3つ目、ミャンマー側の山越えの道に関して、それが急カーブの連続で、「ほんまにこれが東アジアの幹線道路かいな」と思っていたところ、やはりF氏から「タイの道にはトンネルがない」「カンボジアもラオスもトンネルを通ったことがない」「トンネルを掘る技術がないのでは」とのコメントがきた。さもありなんである。

2016/01/10


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