川北英隆のブログ

去年に引き続いて訪問した台北

去年の1月、学生と一緒に台北を訪問した。台北市内が非常に便利なので、今年も週末を利用して再訪した。去年食べ損なったというか、これまで一度も食べなかった中華の真髄を味わいたかった。
台湾の中華は香港よりは劣るかもしれないものの(これは個人的な憶測であり、香港市内には40年近く行っていない)、台湾人に言わせると、料理は中国本土よりも格段に美味いそうだ。しかし、それを実体験することはなかった。山登りで来た時もそうだが、美味いものにこだわる相棒がいなかったこともあり、適当なレストランで済ませていた(ツアーでは当然そういう設定になっていた)。
ということで、今回は是非とも僕の口に合う広東料理を食べたいと思っていた。それが実現したのは最終日だった。最終日だった理由は機会があれば述べるとして、とにかに、広東料理の名店なる所で食べた。大三元餐廳という店である。
実はガイドブックにあった「最高級店」を目指していたものの、行こうと思っていた1時間前くらいにネットで確認したところ、店がなくなったとの情報を得た。2週間くらい前にアップされた情報だったので、それを信用して店を変えた。
大三元餐廳は満足だった。2人だったので、前菜の3種盛り、アワビの丸ごとの煮物、フカヒレと鶏のスープを注文した。ビールを飲み、1万円程度だった。あっさりとしているのだが、味に深みがあった。確かに台湾人の言うように、本土よりも伝統の味を残していると思う。
とはいえ、店には賑わいがなかった。大きい部屋のうち、埋まっている席は1/4程度だったか。日曜日であることと、立地が官庁街なので平日に混むのかもしれない。とはいえ、行こうと思っていた最高級店がなくなったことと合わせると、時代が変わった可能性もある。かつての感覚からして美味い店は、現代にマッチしない可能性が高い。スタバや日式料理店の目立つ台湾だから。
近いうちにもう一度台北を訪問して、実態を詳しく調べたいと思っている。

2016/02/01


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