川北英隆のブログ

昔の就職活動はどうだったか-2

今の学生から聞くところと比較すれば、かつての就職活動はすごく恵まれていた。売り手市場だったから、学生の方が強気だった。また、非常にのんびりしたところもあった。
最初に決まっていた最大手のN証券会社には定期的に呼ばれた。少しN社の顛末を書いておく。
大阪の北浜近くにあった。今の大阪支店の場所とは違うと思う。それはともかく、呼ばれるのは昼時で、いつも豪華食事が出た。それに釣られて、頻繁に呼びだされてもほとんど文句がなかった。学生の身分は暇でもあるし、腹も減らしているし。
5/1が過ぎると7/1に向けた準備に突入した。何回か書いたと思うが、内定(正式には内々定)者を集めた飲み会(豪華すき焼き)が寺町三条の三嶋亭であった。難波のもう少し南の寿司屋にも行った。そこで初めてカエルを食べた。もちろん火を通してだが。
健康診断が6月初めにあった。南アルプス(仙丈、駒)から戻った翌日だったかと思う(健康診断に合わせて山から下りた)。その頃には最終選択をほぼ迫られていた。健康診断を受けはしたが、断る決心を固めた。正式に断ったのは6月末だった。どう断ったのかというと、手紙だった。担当者宛て、僕としては丁寧な手紙を書き、速達で送った。現在では会って断るそうだが、時間の無駄ではないかと思っている。お互い広い意味でのビジネスだし、手紙で十分ではないのか。
思い出すと、大学の同じゼミから3人、N証券と日本生命に内定をもらっていた。誰かはN証券に行くだろうと予想していたところ、全員が日本生命を選択した。
その年の内定は、究極の売り手市場だったこともあり、大混乱だったようだ。日本生命が実際採用できた人数も、その前後の年に比べてかなり少なかった。おかげで、採用された側からすると、入ってからの競争が少なくてすんだと思う。

2016/06/11


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