川北英隆のブログ

バングラデシュでのテロに思う

バングラデシュに旅行したことがない。インドもパキスタンもない。あるのはインドの飛行場での乗り継ぎだけだ。このため、今回のテロ事件を議論する資格はないのだが、少し思うことがある。
1つは、安全な国が少なくなった事実である。このため、事前に見極めた安心な国以外では、繁華街や国の施設に不用意に近づかないことが求められる。先進国の人通りの少ない場所も危ないのだが、組織的犯罪は少ないだろう。100ドルくらい渡せばなんとかなるかもと思う。
もう1つは、アラーの神の国の問題である。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は同根なのに、日本と韓国の関係と同様、相互にいがみ合っている。そこまではいいものの、イスラムは過激すぎる。宗教それ自身、異教徒を認めているとは到底思えないが、異教徒を殺すことで絶滅させよとは言っていないはずだ。改宗を強調する程度だろう。
宗教として重要なのは、宗教的な最高指導者の指導力だろう。現在のイスラムの問題において、指導者の言葉ほど重要なものはないと思える。無差別な殺人が神の教えではないことをもっと積極的に表明すべきだと思う。もっとも、イスラム教の内部にも宗派があり、また国も分かれている。このため、指導者といえども横断的な力を持ってはいない。指導者が一人で諌めても効果に乏しい。
とすれば、できるだけ多くの指導者が一堂に会し、共同で声明を出すことだろう。ここまで努力をしないと、イスラムに対する不信感が高まることは必須だと思えてしまう。そうなれば、アラーの神も泣く。神は泣かないかな。

2016/07/05


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