川北英隆のブログ

モツを食べるのは何故なのか

昨日、もつ鍋は今一つと書いた。一方で焼肉としてタン、レバー、ミノを注文するとも書いた。では、そもそも何が好きなのか。奢ってもらうことを前提とせずに書いておく(奢ってもらうなら別のものがいいし)。
小さい頃、母親の実家を訪ねると、初日は必ずと言っていいほど鶏のすき焼だった。爺さんが、家の庭で飼っている鶏を一羽捕まえ、さばいてくれた。しかし、夕食に出てくるのは、肉(カシワ)を別にすれば、砂肝、レバー、卵巣(殻の付いていない卵)程度だったと記憶している。今でも鳥のモツとして食べるのは、この程度だろう。それ以外も食べたことはあるが、どう考えても美味いものではない。
そう言えば、コンゴはゴマの郊外で昼飯に鶏の丸焼きを食べたところ、「これが最高」というので、肉にプラスして砂肝だけが付いてきた。そこまで美味いとは思っていないので、最初は肉だけを食べていたところ、現地ガイドがいつの間にか砂肝を口に入れようとしているではないか。「食いたかったのに」と思ったが、僕以外の日本人2人は何も言わない。仕方ないので、ガイドの好きにさせておいた。
動物のモツで積極的に食べるのは、レバー、ミノ、タンくらいである。とくにレバーは「レバニラ炒め」が最高である。今でも東京に出て来て、うまく時間を見つけられればレバニラ炒めを食べることにしている。
思い出すのは、サンフランシスコだったと思うが、白人と2人で焼肉屋に入ってレバーを頼んだところ、白人が嫌な顔をした。理由を質問したところ、動物の内臓を食べるのは黒人だけだからとのことだった(東洋人のことは質問しなかったので不明)。「肉食動物はまず内臓から食べるのに」とは反論せず、「要するにモツは、人間にとって貧しい食べ物なんや」と認識した次第である。
いずれにせよ、何で京都にもモツ鍋屋がやたらと営業を開始するようになったのか、理解できない。というか、安いから流行るのだろうかが、そうだとすれば、やはり日本の食生活が貧しくなったと思わざるをえない。

2016/09/12


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