川北英隆のブログ

すわ、カエンタケか

和知の長老ヶ岳の最後を飾るのはキノコである。ネコではない(いなかった)。山を歩いていると赤松も時々あるので「マツタケ、丹波のマツタケ」と思わなくもなかった。見つかったのは食べられそうにないものばかりである。
これはどこの山でもそうだが、テングタケの仲間が大豊作である。いろんな色の(多分)テングタケがあるものだと感心する。写真はシロタマゴテングタケである。白くて丸くて綺麗だったので撮った。テングタケは猛毒である。
紫色の毒々しいキノコもあった。帰ってから調べるとムラサキシメジのような。汁物などにすれば食べられるとあるが(生では毒性があるらしいが)、「そんな毒々しい色のものをよう食べるわ」と思う。多分、最初に誰かに食べさせて実験したのだろう。
圧巻はカエンタケ(火焔茸)を見つけたと思った瞬間だった。2箇所で見かけた。猛毒中の猛毒で、手で触ってもただれると言われている。それで恐るおそる、胞子が口に入っても死ぬのではないかとオーバーに思いつつ(嘘だが)、写真を撮った。
しかし、家に帰って調べたところ、どうも違うようだ。外見だけ似た(種類は異なる)キノコに、ベニナギナタタケ(紅薙刀茸)というのがあるらしい。猛毒のカエンタケはもう少しずんぐりしている。これに対してベニナギナタタケは名前のとおり、細長いと書かれている。
そのベニナギナタタケは無味で彩りの食材とされるとか。「間違ってカエンダケやったらどうするのや」と思うが、「食べる前に手がただれるか」と思い直す。猛毒のキノコは強烈な注意信号を発していることになる。
いずれにしても人間にとって「悪者」が多い。世の中とはそんなものか。
シロタマゴテング茸.JPG

ムラサキシメジ.JPG

カエン茸?.JPG

2016/10/06


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