川北英隆のブログ

天皇退位のついでに元号廃止を

僕のような庶民には何の関係もないものの、天皇の退位問題でメディアが賑わっている。平和な日本を痛感するとともに、体力の限界から退位したいという強い意思をいつまで議論しているのだと、かわいそうになる。
天皇は通常の人間ではないのだから、体力の限界を理由に辞めてもらうことはできないという意見もありうるのだろう。しかし、思うに、涙を流し、笑い、病気にもなり、亡くなるという意味で天皇といえども人間であることを逃れることはできない。日本国憲法という人為的規定がどうであれ、これは自然の摂理、厳然たる事実である。
体力に限界があるのなら、せめてもの期間、楽しい生活を送ってもらうようにするのが人情だろう。それをとやかく言って議論しようとする者は、別の意味で人間ではないと思ってしまう。
それはともかく、天皇が代わると新たな元号になる。今の議論からすると、平成は29年か30年で終わる。昭和は64年まで続いたからいいようなものの、30年程度で終わるのに、今までのように政府関係書類を元号で書き、片方で年齢を数えないといけないとなると、昭和生まれは当然、平成生まれも困ってしまうだろう。元号という変な風習をいつまでも続けていると、日本は本当の意味でガラパゴスだ。
今回の天皇の代替わりをきっかけに、書類を元号で作成するルールを徹底的に廃止してもらいたいものだ。個人的趣味で元号を使うことまで止めろとは言わないので。

2017/01/17


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