川北英隆のブログ

御堂筋を歩く

昨日、大阪の本町で用事があった。ドタバタした一日だったため、時間を間違え、30分以上早く梅田に着いてしまった。どうしようもない。そこで、久しぶりに梅田から本町まで歩くことにした。
梅田から御堂筋に抜けるのはなかなか難しい。ごちゃごちゃした地下街を抜けるか、大きな歩道橋を渡らないといけない。と思っていたのだが、阪急百貨店が建て替えられ、かなりすっきりしたようだ。「ようだ」と書いたのは、この周辺の土地勘があまりないから。
阪急の梅田駅から阪急百貨店をほぼまっすぐに歩き、地下街にもぐり、左手に歩いて階段を上がると御堂筋の東側に出る。
そこからは勝手知った道である。というのも、新入職員として3年間淀屋橋に勤めていた頃、梅田の南側、御堂筋の東側に大きな本屋があり、そこによく通ったので。どうせ3年位で会社を辞めるだろうと思っていたこともあり(「辞めよう」ではなかったが)、また給料を稼げるようになったので、好き勝手にいろんな本を買っては読んでいた。
そんなことを思い出しながら御堂筋を下り、大江橋のたもとまで来ると、もう1つ思い出したことがある。配属された課の5年上の先輩に連れられて飲みに行った北新地の外れの店のことである。そこで飲んだカティーサークの水割りが美味かった。それからしばらく、カティーサークに凝ったものだ。
大江橋付近から金融街になる。かつての銀行はすべて名前が変わり、建物も新しくなっている。その中で日銀大阪支店だけは変わっていない。淀屋橋になり、勤めていた日本生命本店の前を通り過ぎる。本館は昔のままだし、その隣りにある3つだったかの建物は建て替えられたものの、雰囲気は昔のまま残してある。
淀屋橋の近辺にはいい食べ物屋がいろいろとあったのだが、あまり残ってないように思う。すごく美味いうなぎと感じた現長(こんな漢字だったようだ)も消滅した有名店の1つである。
本町に近づく。昔は歩いていると商社の大きな看板が目立ったものだが、それもない。すぐに本町に着いてしまった。思うに、大阪が地盤沈下したとはいえ、さすがに御堂筋はいい雰囲気を残っている。細か点を探し出せば、奥深さがなくなったようだが。
本町に着いてもまだ時間があったので、心斎橋の入口を歩いた。この通り、子供頃、家族で大阪に出てきて歩くのが楽しみだった。奈良の田舎にはない品物がわんさかあったから。それで今はどうかというと、かつての老舗がほとんど残っておらず、しょうもない店がのさばっている。「これやったら京都の寺町のほうが上やな」と思ってしまう。やはり大阪の最後の砦は御堂筋なのか。


2017/03/31


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