川北英隆のブログ

比良山のビールの高さ

比良の山系の山、標高は1000メートル前後である。関東の感覚からすると高くない。しかも山系が比較的単純で、先週と今週の2回で東側(琵琶湖側)の縦走がほぼ終わった。西側は1回だけで終わっている。この山系、高さでない高さの問題がある。
山としての問題について、前回に書いた。観光地化と花崗岩質についてである。両方とも山に罪があるわけではなし、どうでもいいことなのだろうが、観光地化の方は現実として大きな問題である。
実は、山から下りてきて、ビールが売ってあれば飲もうと思っていた。早朝、駅に降りてから8時間半ばかり、歩きっぱなしだった。休むと言えるくらいに休んだのは、ロープウェイ駅の上、ほぼ下りきって車道に出たとき、沢の水を引いた水路で(少し深かったので手ぬぐいを流れに垂らして)体を拭いた時だろうか。だから、喉が少し渇いていた。
志賀駅に着くと、電車まで時間が少しあった。駅前を歩き、ビールを探した。見つかった。で、よく見ると、350ミリの缶が300円とある。「いくら何でも暴利やろ」と思った。そこから少し離れ、比良の山の写真を撮り、もう一度店の前を通った。主義として「暴利のものは買えないな」と再度確認をし(余程飲みたかったのかいな)、ビールを諦め、家から持参したポカリスエットでとりあえずのところを我慢した。
高いコンビニで買っても(正確でないが)250円はしない製品である。それを300円という値段を表示して駅前で堂々と売るとは、たとえその近くに酒屋がないにしても、大した度胸だと思う。おかげで家までもう1時間程度、我慢できたのだろう。
実際は帰ってからすぐに飲まなかった(夕食で飲んだ)ので、3時間程度の我慢だった。たかが50円程度。しかし、たかがという理由だけで妥協できないこともある。
これも、広い意味で滋賀県の行政の失敗なのだろう。何て、飲み物の、違うか、ビールの恨みは恐ろしい。

2017/06/14


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