川北英隆のブログ

日本の航空会社への疑問

今回のバヌアツ旅行は相棒2人と合わせ、3人での手配旅行だった。首都ポートビラだけだったら簡単なものの、アンブリ島での登山を組み込むには、旅行会社に頼まざるをえない。
手配は相棒の神蔵(カミクラではなく、シンゾウ、ジンゾウでもなく、カンゾウ)氏が中心になってやってくれた。彼の知り合いの旅行会社に飛行機のチケットを依頼した。
お盆休みだったのに、(現地の登山等を手配してもらえるかどうか確認していたことから)少し決定が遅れた。このため、シドニーまでのチケットに制約が生じた。カンタス航空が満席になってしまい、全日空をようやく確保できた。
問題は、航空運賃を安くするため、シドニーまでの全日空便と、シドニーから先のバヌアツ便を別に予約したことに始まる。一緒に予約する(一連の旅行として通しで予約する)ことも可能だったが、旅行会社に言わせるとかなり高かったらしい。
費用を安くしたため、乗り継ぎ時間の問題が生じた。というのも、シドニーに着いた後、ポートビラまでの便の出発まで2時間少ししかない。通常は2時間もあれば十分なのだが、チケットが通しでないと、荷物がシドニーをスルーしてポートビラまで運ばれない可能性が高いという。シドニーで荷物を受け取ると、一度オーストラリアに入国、すぐに航空会社でチェックインの後、出国しなければならない。この入出国にどの程度の時間がかかるのか。
出発の当日、羽田で荷物をスルーしてくれるように交渉したが、無理とのことだった。カンタスやバヌアツ航空が全日空の所属する航空会社グループ(スターアライアンス)と異なることと、チケットが一連でないことが理由だった。
幸い、シドニー空港は空いていた。悠々と言っていいほどの余裕で乗り継げた。ビジネスクラス並みに荷物を優先的に出すよう、全日空が荷物タグを貼ってくれたこともあった。
同じ問題は帰りにもある。シドニーからの羽田便まで、やはり2時間少ししか乗り継ぎ時間がなかった。ポートビラでチェックインするときに荷物の交渉をした。と、即時にOK、羽田までのタグを荷物に付けてくれた。
搭乗券はシドニーまでしか出なかったが、これは仕方ない。シドニーでの乗り継ぎカウンターに誰もいなかったため、搭乗口で発券してもらった。ついでに荷物が本当に羽田まで行くのかどうかを確認した。
羽田で荷物を受け取ると、バヌアツ航空の「International Connection」のタグが付けてあった。「ちゃんとしてくれるのや」と感心した。
この点、日本の航空会社はどうなっているのか。規則に縛られ、顧客の便宜が疎かになっていないのか。規則があるのなら、顧客の便宜のために変えればいい。まずはバヌアツという国が日本から1本取ったことになる。

2017/08/21


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