川北英隆のブログ

吉野の白屋岳に登る-1

吉野と言えば奈良。その奥、川上村にある白屋岳に登ってきた。吉野川(紀ノ川)の上流部に位置する。何回か通った地域ながら、今回新たにバスの時刻表を検索してびっくりした。平日は1往復しかない。
それも、大台ヶ原行きの特急バスとかで、季節限定、今月後半の勤労感謝の日付近で終わりである。その代わり、コミュニティバスが走っている。このことは次の機会に。
京都からだと、近鉄で吉野の手前、上市(かみいち)まで行く。駅前で奈良交通の大台ヶ原行きの特急バスと接続する。下車するのは「何ちゃら杉の湯」である。川上村役場の横にある。そこから国道のトンネルを2つ歩いてくぐり(歩道がある)、その先で吉野川にかかった白屋橋を渡る。
渡った所が白屋という村落の入口なのだが、今は橋の袂に別荘なのだろうか、家が1軒あるだけにすぎない。白屋の村落は廃村になったのだろう。見えた範囲では完全に消えていた。「君の名は。」に登場する彗星で消えた何ちゃら村みたいなものである。
舗装された車道(林道)を、高みを目指して歩く。川沿いにゲートがあり、その上で鹿避けのゲートがある。それらを開け閉めして通過する。実は往路は別荘風の家の横、鉄の階段を登った。登り終えると植林になり、送電塔、墓地と続き、林道の上部に出る。この近道、階段を除いて今は手入れされていないようだ。
後は林道を登っていけばいい。小さな沢を横切る、その数歩先に不動明王が祀ってある。沢を越える付近から林道が土砂で荒れ、地道となる。不動明王の洞のすぐ先に「白屋岳」の標識がある。
持っていたガイドブック(2014年版)に従ったつもりで、林道をそのまま歩いたが、突如、尾根の手前で林道が終わり、杉林になる。踏み跡もほとんどない。尾根を越えると何かあるかもと思い、かすかな踏み跡をたどるが、ますます不明瞭になる。
一方、杉の植林は、さすが吉野という雰囲気で手入れが行き届いている。尾根の上に出たので、その尾根を直登すればなんとかなると思い、戻れるように落ちた枝で印を付けながら直登を開始した。しばらく登ると、右手から登山道らしきもの上がってきていて、それと合流した。
復路で確認したところ、「白屋岳」の標識があった付近から林道の壁を上がるのが正しかった。標識の矢印が「直進」を示しているのがややこしい。
写真はその「白屋岳」の標識(草に半分以上隠れている)と、取り付きのためのハシゴである。このハシゴは周囲の壁が崩れて使えそうにない。数歩先に何人か取り付いたような踏み跡があるので、それを使うことになる。
白屋岳への取り付き.JPG

2017/11/07


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