川北英隆のブログ

高天神山-1

高天神城に追手門から入り、本丸に上がった。そこから西側の道をたどり、高天神社の石段を登った。神社の左横から馬場平に出られる。その先に甚五郎抜け道がある。
1581年の落城の際、武田の武将が甲府に注進するため、この尾根を伝って逃げたとある。犬戻り猿戻りとも呼ばれる痩せ尾根上の道である。写真がその尾根である。この尾根をたどると220.9メートルの山頂(三角点の点名、高天神山)に抜けられるのではないかと期待した。
事前に調べたかぎりでは、この尾根上の道が三角点まで続いているとの情報はなかった。三角点に行くには南側の尾根から登るとの情報があっただけだが、その登山道を使うためには一度高天神城から下りなければならず、面倒である。そこで、尾根上の道を行けるところまで行くことにした。
犬戻り猿戻りと呼ばれるだけのことはあり、痩せた尾根が続いている。両側が切れ落ち、その上に道が付けられた状態である。とはいえ、整備されているので、そんなに危なくはない。小さなアップダウンがあるので、砂と石ころと、道を覆うウバメガシの滑りやすい落ち葉に注意して歩く。
5分少し歩くと、少し尾根が広くなり、「林の谷池」に下る道が右手に分かれる。この分岐までが一般道であり、ネットでも情報がある。
分岐の先、どんな道なのか、藪漕ぎが必要ではないのかと不安だったが、入口に赤いテープがあったので安心した。登山道して使われている証拠だから。
道は少し細くなるものの、よく踏まれている。再び尾根が細くなる。依然としてウバメガシが多いが、カクレミノとウルシも目立つ。ウルシは春から夏にかけて要注意である。
しばらくすると、送電線と、その奥に木の間隠れにピークが見える。高天神山の一角である。一箇所、少しガレ気味の鞍部がある。その鞍部からの登りが少し急である。同じ道を戻った場合、滑りやすい下りとなり、少し緊張するかもしれない。
さらに登ると、左手から尾根が合流してくる。その尾根には踏み跡もあるので、事前に調べていた登山道かもと思い、下りに使うことにした。
天神山の頂上は尾根の合流点からすぐ、2つ目のピークである。一等三角点があるものの、常緑広葉樹林に覆われ、展望がない。
犬戻り猿戻り.JPG

2017/11/22


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